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リリース:2016年12月14日 2016年は熊本にとって、そしてVientoにとって大きな節目の年となったことを、最初に記さねばなるまい。 熊本地震である。 2016年4月14日以降、2回の震度7。そして3ケ月に及ぶ長期の群発地震。北は阿蘇山を越え大分県由布町、南は八代市まで広範囲に及ぶ被害と多くの死者をもたらした。 この熊本地震がVientoの活動にも大きな影響を及ぼしたのは言うまでもない。当初、この新しいアルバム「断崖の翼」発売記念リサイタルは2016年6月に行う予定であった。 が…すべて地震により白紙となる。 ケーナ・オカリナを担当する吉川万里は熊本市でも被害の少なかった地域に居を構えていたのが幸いであったが、Vientoがオフィスを構え、作曲とシンセサイザーを演奏する竹口美紀が住まいとするのは阿蘇郡西原村。阿蘇山のカルデラ地形を囲む外輪山の外側に面した村だ。 Vientoオフィス周辺の集落は古い民家が多く、ほとんどの住居が倒壊。農業用水を貯めていたダムは決壊。主要な道路は崩落し、狭い生活道路には瓦礫があふれた。生活インフラがことごとく寸断された西原村で避難生活を余儀なくされてしまったのだ。 Vientoオフィスは倒壊をまぬがれたものの、楽器の損傷とインフラの停止、避難生活により音楽活動は一時中断せざるを得ない状況となる。熊本市内の大ホールで予定していたCD発売リサイタルもキャンセルとなった。熊本地震の直前にすでにポスターが刷り上がっていたが、これはすべて使えなくなくなる。 地震から半年もすると、インフラの復旧にともない、徐々に活動を再開できるようになる。いくつかのコンサートを経てCD発売記念リサイタルの準備が進む。 そして熊本地震発生から8ケ月目となる12月14・15日、当初の予定から半年遅れて発売記念リサイタルが行われ、新アルバム『断崖の翼』がリリースされた。 このアルバム収録にあたり、ゲストミュージシャンとして2名の女性歌手が参加する。 川原一紗はヒーリング系を得意とするヴォーカリスト。アクのないストレートな歌声がすーっと心に染みこんでくる。 福嶋由紀はクラシックのソプラノ歌手。Vientoとの共演はもう10年になろうか。その歌声は確かな技術に支えられ、ぐっと心に迫ってくる。 二人の歌声が絶妙に絡み合う「海都ムナカタ」「秋吉の風」の2曲はぜひ聴いてほしい。 アルバム「断崖の翼」は熊本阿蘇からさらに視野を広げ、その視点は福岡宗像と伝説の沖ノ島、カルスト台地と鍾乳洞で有名な山口県美祢市の秋吉洞まで広がる。そしてアルバムタイトルとなる「断崖の翼」は新しいバージョンとなって収録され、これまでの力強さから、希望や旅立ちというテーマに移っている。奇しくも地震という災害を乗り越えて立ち上がろうとする熊本阿蘇を表しているかのようだ。 このアルバムは歴史に残る地震被害を乗り越えてきた重みが含まれていることを、忘れずに聴いてほしい。 1 海都ムナカタ 2 天空の記憶TBS特番『又吉直樹 神の島をゆく』オープニングテーマ 3 波斯 ペルシャ 4 波濤に挑む 5 かのこゆり 6 神宿る島TBS特番『又吉直樹 神の島をゆく』エンディングテーマ 7 花 8 断崖の翼 9 野の花たちの歩む道 10 人形の旅 11 哀しみのアリランドキュメンタリー映画『杭い ARAGAI』主題歌 12 抗いの記RKB特番『杭いの記』挿入曲アレンジ 13 秋芳洞~時の彼方~秋芳洞イメージ曲 14 秋吉の風 15 浜辺の歌